2013年にサービス開始した「AXIORY(アキシオリー)」は、「XM」「TitanFX」と並び日本人トレーダーから人気がある海外FX業者だ。
AXIORYは「海外FXの初心者」から「短期トレードメインの上級者」まで使いやすい非常にバランスのとれたスペックを備えている。
この記事では海外FX業者「AXIORY(アキシオリー)」の特徴(メリット・デメリット)、そして過去にあった騒動など詳しく紹介していく。
1.AXIORY(アキシオリー)ってどんな業者?
AXIORYの会社概要
会社名 | Axiory Global Ltd. |
---|---|
設立 | 2007年 |
拠点 | ベリーズ |
ライセンス | ベリーズ国際金融サービス委員会(IFSC) |
AXIORYはもともと2007年に金融システム等のインフラ会社として設立された会社で、2013年にFXトレーダー向けにサービスを開始した業者だ。
本社は「ベリーズ」という中米にある国(メキシコの隣)で、金融ライセンスも現地の金融ライセンスを取得している。
日本人にとっては聞きなじみがない国だが、「ベリーズ」はタックスヘイブンの国としてよく知られている。
他の海外FX業者と同じように、あえて規制の緩い国で会社を作ることで海外FX特有の「ハイレバレッジ」を規制を受けずに提供できるようにしているのだ。
口座タイプは4種類
AXIORYの口座タイプは、
- スタンダード
- ナノ
- テラ
- アルファ
の4種類が用意されている。
それぞれの違いは以下となる。
スタンダード
スタンダード口座は、取引にかかるコストがスプレッドのみで取引手数料は一切かからないタイプだ。
注文方式は「STP方式」となっている。
ナノ
ナノ口座は、スプレッドが非常に狭いかわりに一定の取引手数料がかかるタイプだ。
注文方式は「ECN方式」となっている。
ナノスプレッドは、スタンダードよりも1トレードあたりの取引コストが安いので、スキャルピングなど「1日に何回もトレードするような中~上級者」向けの口座といえる。
テラ
テラ口座は、スペック自体は上述のナノと変わらないが、取引ツール『MT4』の後継である『MT5』が使えるという点で異なっている。
MT5はカスタマイズ性こそMT4よりまだまだ弱く、イマイチ普及しきれていないが、その他の性能はMT4より各段にアップしている。
MT4より高性能のMT5でトレードがしたいという人はテラ口座を選ぼう。
アルファ
アルファ口座は、現物の株・ETF(上場投資信託)のみが取引できる専用口座だ。
AXIORYでは海外業者では非常に珍しい『現物』も取り扱っている。
- 「ハイレバトレード以外にも中長期でトレードしたい」
- 「現物の株でもスキャルピングしてみたい」
そんな期待に応える口座となっている。
現物取引なのでレバレッジは「1」となっており、アルファ口座ではFX通貨は取引できないので注意しよう。
※口座4タイプ比較表
スタンダード | ナノ | テラ | アルファ | |
---|---|---|---|---|
プラットフォーム | MT4,cTrader | MT5 | ||
レバレッジ | 最大400倍 | 1倍 | ||
最小取引単位 | 0.01(1,000通貨) | 1 | ||
ゼロカット | あり | |||
ロスカット水準 | 20% | なし | ||
注文方式 | STP方式 | ECN方式 | ||
平均スプレッド(pips) ※ドル円の場合 |
1.2 | 0.3 | – ※公式サイト参照 |
|
取引手数料 | なし | 6ドル / 1Lot | ※公式サイト参照 |
取扱銘柄
AXIORYでは60種類を超える通貨ぺアに加えて、「株式」「株価指数」「エネルギー」「金属」も扱っている。
個別株も扱っており、AppleやAmazon、Netflix等の有名企業の株も取引することができる。
AXIORYの取扱銘柄
- 通貨:円、ドル、ユーロなど
- 株式CFD(※cTraderは不可):Apple、Amazonなど
- 株価指数CFD:日経、ダウなど
- エネルギー:原油、天然ガスなど
- 金属:金、銀、プラチナなど
- 現物株・ETF(上場投資信託)
2.AXIORY(アキシオリー)の強み・メリット11つ
①「スプレッド」- 狭さは業界トップクラス
AXIORYのスプレッドは海外FX業者の中でも1、2を争う狭さとなっている。
以下、日本人トレーダーから人気の「XM」「TitanFX」のスプレッドと比較してみよう。
AXIORY、XM、TitanFXの平均スプレッド比較表【スタンダード】
AXIORY (スタンダード) |
XM (スタンダード) |
TitanFX (スタンダード) |
|
---|---|---|---|
ドル円 USDJPY |
1.2 | 1.6 | 1.33 |
ユーロ円 EURJPY |
1.6 | 2.3 | 1.74 |
ポンド円 GBPJPY |
2.1 | 3.6 | 2.45 |
豪ドル円 AUDJPY |
1.8 | 3.3 | 2.12 |
ユーロドル EURUSD |
1.3 | 1.7 | 1.2 |
ポンドドル GBPUSD |
1.6 | 2.2 | 1.57 |
豪ドル米ドル AUDUSD |
1.6 | 1.8 | 1.52 |
(単位:PIPS)
AXIORY、XM、TitanFXの平均スプレッド比較表【ナノスプレッド】
AXIORY (ナノ/テラ) |
XM (ゼロ) |
TitanFX (ブレード) |
|
---|---|---|---|
取引手数料 (往復1Lotあたり) |
6ドル | 10ドル | 7ドル |
ドル円 USDJPY |
0.9(0.3) | 1.1(0.1) | 1.03(0.33) |
ユーロ円 EURJPY |
0.9(0.3) | 1.4(0.4) | 1.44(0.74) |
ポンド円 GBPJPY |
1.4(0.8) | 2.2(1.2) | 2.15(1.45) |
豪ドル円 AUDJPY |
1.4(0.8) | 2.2(1.2) | 1.82(1.12) |
ユーロドル EURUSD |
0.9(0.3) | 1.1(0.1) | 0.9(0.2) |
ポンドドル GBPUSD |
1.0(0.4) | 1.3(0.3) | 1.27(0.57) |
豪ドル米ドル AUDUSD |
1.0(0.4) | 1.4(0.4) | 1.22(0.52) |
(単位:PIPS)
※各社ともスプレッドは「変動制」で、値は多少前後するので注意。
比較表を見れば、AXIORYのスプレッドはかなりの狭さであることがわかる。
また、各社のECN口座(ナノ/テラ、ゼロ、ブレード)の取引手数料もAXIORYが6ドルと3社の中で最も安くなっている。
②「約定力・約定スピード」- 約定率99.99%
AXIORYの人気の理由の一つにあるのが「約定力・約定スピード」の高さだ。
約定率はなんと99.99%。
公式サイトで実績を公開していることからもその自信がうかがえる。
※約定スピード
※2021年2月の実績|約定率
データでは90%以上の注文が140ms(ミリ秒)~180ms(ミリ秒)台で約定されている。
※スリッページ率
※2021年2月の実績|約定率
トレーダーにとって有利・不利なスリッページは多少あるものの、データでは注文の80%近くが0.1pips以内で約定しているようだ。
これらはあくまで自社調べのものなので、すべてを鵜呑みにするわけではないが…
AXIORYは十分な約定力・約定スピードを備えている業者といえるだろう。
③「cTrader」利用可 – スキャルピングと相性◎
海外FXの取引ツールといえば「MT4」が最も有名だが、AXIROYでは「MT4」だけでなく「cTrader」も利用することができる。
「cTrader」とはスキャルピングやデイトレードなどの短期売買に特化した高性能の取引プラットフォームだ。
cTraderは約定力が非常に高く、スキャルピングに適したプラットフォームとして人気。
一部では「MT4を超えた」「MT4より使いやすい」との声もある。
AXIORYのスプレッドの狭さを考慮すれば、スキャルピングのような短期売買をメインとしているトレーダーはcTraderを使えば有利にトレードをすることができるだろう。
ただし、MT4との互換性はないので、「MT4のカスタムインジケーターやEAを使いたい」という人は注意が必要だ。
それ以外であれば、cTraderはブラウザ版やiPhoneなどのios版、アンドロイドのアプリにも対応しているので、ぜひ一度試してみてほしい。
④「完全NDD方式」 – トレードの透明性が高い
AXIORYでのトレードはすべてNDD(ノンディーリングデスク)方式で行われる。
トレーダーの注文はすべてLP(リクイディティ・プロパティ)に流しているため、トレードの透明性が高い。
反対に業者のディーラーを通す取引はDD(ディーリングデスク)方式といわれている。
DD方式は「スプレッドが狭い」などのメリットがあるが、注文を流すかどうかはディーラーが判断するので、「注文を流さずにトレーダーの資金を呑む行為」や「不利なレートで約定させるなどのレート操作」など悪質な不正を行ってトラブルになっているケースも少なくない。
その点、NDD方式であるAXIORYでは業者による不正が行われることがないので安心だ。
※EA(自動売買)やスキャルピングの制限もなし
FX業者の中(特にDD方式の業者)には、「EAを使用した自動売買」や「1分以内に決済を繰り返すスキャルピング」を禁止にしているところも少なくない。
しかし、AXIORYでは、このような煩わしいトレード制限は一切ない。
「EAトレード(自動売買)」「スキャルピング」し放題で自由にトレードすることができる。
⑤「ストップレベル0」- 細かい注文が可能
AXIORYのストップレベルは0に設定されている。
小さな値幅で「利確」や「損切」の注文をいれることができるので、トレードの自由度が高い。
※ストップレベル比較表
AXIORY |
XM |
GemForex |
|
---|---|---|---|
ドル円 USDJPY |
0 | 4.0 | 2.0 |
ユーロ円 EURJPY |
0 | 5.4 | 2.7 |
ポンド円 GBPJPY |
0 | 10.8 | 5.4 |
豪ドル円 AUDJPY |
0 | 9.9 | 5.0 |
ユーロドル EURUSD |
0 | 4.0 | 2.0 |
ポンドドル GBPUSD |
0 | 5.2 | 2.6 |
豪ドル米ドル AUDUSD |
0 | 5.0 | 2.5 |
ストップレベルとは、「指値」「逆指値」の注文を入れる際に、現在の価格レートから必ず離さないといけない値幅のことだ。
ストップレベルは広すぎると、小さな値動きでの利確や損切の注文が行えなくなってしまう。
今の価格レート:1ドル = 100.00円
ストップレベル:4pips(0.04円)上記の場合、「指値」「逆指値」注文時は「99.96円以下」あるいは「100.04円以上」の価格を設定しなければならない。
多くの海外FX業者では、上記の表のようにストップレベルが通貨ペアごとに設定されているが、AXIORYではそのすべてが0となっている。
「大きな資金でのスキャルピング」や「EA(自動売買)の設定」など、細かい注文をいれる必要がある場面では真価を発揮するだろう。
⑥「レバレッジ400倍」- 残高1,000万円まで
AXIORYの最大レバレッジは400倍だ。
海外FX業者の中では並のレバレッジだが、AXIORYは口座残高によるレバレッジ制限が1,000万円以上~と比較的緩め設定されているので、見た目以上にレバレッジは高い。
口座残高 | AXIORY | XM |
---|---|---|
0~200万円未満 | 400倍 | 888倍 |
200万円~500万円未満 | 200倍 | |
500万円~1000万円未満 | ||
1000万円~2000万円未満 | 300倍 | 100倍 |
2000万円以上~ | 200倍 |
たとえば「XM」のレバレッジは最大888倍だが、口座残高が200万円を超えると200倍まで下がる。
大きな資金でトレードする場合であれば、実はAXIORYのほうが高いレバレッジでトレードできるのだ。
※レバレッジ400倍は通貨ペアのみなので注意
AXIORYのレバレッジは通貨以外のCFD銘柄は20倍~100倍までとなっている。
- 日経やダウなどの株価指数 ⇒ 100倍
- 原油・天然ガス ⇒ 20倍
- 金・銀 ⇒ 100倍
- プラチナ・パラジウム ⇒ 20倍
通貨以外でのトレードを考えている人は注意しておこう。
⑦「ゼロカット」 – 借金リスクなし
AXIORYはゼロカット対応で追証なしだ。
相場が急変して、入金額以上の損失を出してしまっても必ずゼロで決済される。
借金を背負うリスクがないので、安心してトレードができる。
ゼロカット保証
ゼロカット保証は、お客様が投資した以上の損失が発生しないようにするための施策です。
これにより、口座の残高以上の損失は自動的にゼロにリセットされます。追証は発生いたしません。市場の流動性が想像以上に高まり、注文が集中するタイミングでポジションクローズ注文が成約しない場合があります。
そのような市場の注文の集中などのイレギュラーな状況においても、設定したポジションがクローズできずに証拠金がマイナスになった場合、証拠金を超える損失を請求しないゼロカット保証を実施しています。
証拠金のマイナスは、24時間以内に解消され、お客様の残高は”0″に戻ります。
⑧「ロスカット水準20%」 – ギリギリまでポジションを保持できる
AXIORYのロスカット水準は「XM」や「TitanFX」と同じ20%。
ロスカット水準は低いほど、大きな損失に耐えることができ、資金ギリギリまでポジションを保持することができる。
「あと少し耐えれば、利益が期待できる」といった場面や、いやらしいストップ狩りにも耐えやすくなるので、非常に重宝する。
⑨「国内銀行送金」対応 – 送金コストがかからない
AXIORYは「国内銀行送金」に対応しているので、送金にかかる手数料がかからない。
「国際銀行送金」だと送金手数料が2,500円~4,000円ほどかかってしまうが、国内銀行送金であれば、一切かからない。
出金の頻度が多いトレーダーにとっては非常にありがたい。
⑩「信託保全」|資金の安全性が高い
AXIORYは海外FX業者には珍しく、信託保全の制度がある。
万が一AXIORYが倒産してしまったとしても、返金の対応はAXIORYではなく契約している監査機構(※PWC社)によって行われるので、預けていた資金などは全額補償される。
また、FX業者の中にはトレーダーの預けた資金を「運営資金」や「ボーナス」として使っている悪質なケースも少なくないが、AXIORYでは預けた資金も顧客と監査機構の承諾がなければ出金できない仕組みとなっているため、業者に勝手に「運営資金」として使われる心配もない。
分別管理のみの海外FX業者がほとんどの中、信託保全制度があるAXIORYは国内のFX業者と同レベルで資金の安全性が高いといえるだろう。
弊社は、お客様からお預かりした資産について、IFSCの規定および、さらに厳しい独自の管理規定により、弊社が保有する資産と区別して管理しています。
そのため、万が一当社が破綻した場合でもお客様の資産は、資金返還規約に基づいて返還されます。引用:AXIORY|安全性
⑪「日本語完全対応」 – 丁寧なサポートで日本人も安心
AXIORYは日本語サポートに完全対応しているので、外国語が使えなくても安心だ。
チャット | 平日 9:00~24:00(日本時間) |
メール | 平日 10:30~23:30(日本時間) |
また、AXIORYのサポートは非常に丁寧でもよく知られている。
カスタマーサービスは、弊社が最も注力する分野のひとつです。 全てのサポートスタッフは、お客様のお問い合わせに、迅速かつプロフェッショナルな姿勢で対応することが出来るよう、厳しい研修プログラムを定期的に受けております。
弊社では、AIなどのBotによるチャットではなく、常にトレーニングを受けたスタッフがご対応させていただいております。
ライブチャットは、弊社Webサイト、クライアントゾーン、および登録フォームからご利用いただけます。
3.AXIORY(アキシオリー)の弱み・デメリット5つ
❶「ボーナス」- 基本なし(※年1~2回あり)
AXIORYはボーナスを基本的に提供していないので、トレードには自己資金が必要になる。
豪華なボーナスよりも、スプレッドや約定力などのトレード環境を重視した運営を方針としているからだ。
ただし、ボーナスをまったく提供していないわけではない。
- お中元キャンペーン
- お年玉キャンペーン
などのように年の節目に100%ボーナスキャンペーンを行うことがある。
AXIORYのボーナスキャンペーンのおもしろいところは、一定の取引数をクリアすることでボーナスを現金化することができるところだ。
たとえば、直近で開催された10周年記念のお年玉キャンペーン。
このキャンペーンでは10万円を上限に100%の入金ボーナスがつくのだが、一定の取引数をクリアすると、そのボーナスを現金化することができるのだ。
※現在キャンペーンは終了
今後も同様のキャンペーンが行われるかはわからないが、口座開設しようと思った時期がお盆や年末などであれば、一度公式サイトをチェックしてみるといいだろう。
キャンペーンに参加する際はキャッシュバック口座を作っておくとお得なので、興味があれば以下の記事も参考にしてみてほしい。
❷「金融ライセンス」- 信頼性が低い
海外FXでは、業者の信頼性を判断する指標のひとつとして、
- 金融ライセンスの有無
- ライセンスを取得した国
があるが、AXIORYの保有する「ベリーズ」という国のライセンス(IFSC)は比較的規制が緩いといわれているため、ライセンスの信頼性はそこまで高くない。
とはいっても、だれでも登録できるわけでもなく、一定の規制は存在するので、やりたい放題の無登録業者とは全然違う。
このようなマイナー国のライセンスを取得しているのは、海外FXのサービスを国から規制を受けずに提供し続けるためにという事情もある。
AXIORYはライセンスの信頼性が低いといわれている分、公式サイト等で可能なかぎり情報を開示しているので、運営の透明性という面ではそこまで問題はないと思われる。
❸「入出金」- 20,000円未満は手数料がかかる
AXIORYでは20,000円未満の入出金には一律1,000円の手数料がかかる。
(※国際銀行送金の場合は1,500円)
- 1万円ぐらいの少額からFXしたい
- FXで得た利益をコツコツ出金したい
という人にとっては少し手数料が割高に感じてしまうだろう。
たかが1,000円とはいえ、回数を重ねれば、金額もバカにならなくなる。
AXIORYでの「入金」「出金」は、できるだけ手数料がかからない2万円以上からにしておこう。
❹「BitWallet」 – 未対応
BitWalletとはオンラインウォレット(電子財布)のことだ。
BitWalletの特徴
- 海外送金なしで入出金が可能
- 手数料が安い(一律824円)
- 着金も即時反映(最短で当日)
- 海外FX業者間の資金移動がスムーズ
その便利さから海外FXの送金手段として愛用しているトレーダーも非常に多いサービスだが、AXIORYはBitWalletに対応していない。
BitWalletをよく利用するトレーダーには少し不便に感じてしまうだろう。
❺「Jumio」 – 認証システムへの登録が必須
AXIORYでトレードをはじめるには、JumioというID認証システムへの登録が必要になる。
- 顔写真付きの身分証明証
- 自分の顔
上記2点をカメラで撮影するという作業が発生する。
作業自体は口座開設の流れのまま行うのでまったく難しい作業ではないが、人によっては少し面倒と感じてしまうかもしれない。
ただし、裏を返せば「なりすまし」や「マネーロンダリング」などの犯罪を防止するためのシステムなので、セキュリティが厳重な業者ともいえるだろう。
4.過去にあったトラブル・騒動
AXIORYは過去(2017年・2019年)に出金に関するトラブルを起こしている。
結論からいうと、
原因は当時提携していた銀行「スパーカッセ銀行」の規制によるものであり、AXIORY自体に大きな問題があったわけではないので安心してほしい。
ただ、当時のFXトレーダーたちがかなり混乱した出来事であるのは事実なので、最後にAXIORYの過去の騒動について伝えておく。
2017年 米ドル口座へ出金ができなくなる
FXで儲かったし、出金するか
出金依頼だ。送金よろしく。
アメリカからの規制により、米ドル口座へ送金できません。
おい!出金拒否されたぞ!AXIORYヤバイんじゃないか!?
どうしよう…他の銀行口座持ってないし…
そうだ!とりあえず円・ユーロに両替して送金しよう!
2019年2月 突如BitWalletとの提携が解除
ユーロ圏以外の金融機関への送金を制限します!
このままじゃ日本への送金ができなくなる…
今の銀行との提携をやめて他の提携先を探すか。
AXIORYが提携銀行から取引停止処分を受けたようなのでサービスの提供をやめます!
出金できなくなったらヤバいので、みなさんも早く逃げてください!
AXIORYヤバい!はやく出金だ!
いや…提携やめただけなんだけど…
現在はドーハ銀行をメインバンクとしている。
BitWalletは「AXIORYが提携先銀行の取引停止処分を受けた」ことを理由にサービスの提供を中止したが、AXIORYは「提携を解除しただけで停止処分は受けていない」とすぐさま反論した。
この騒動に関してはBitWallet側が一度抜いた刀をおさめにくいからか、AXIORYが激怒したからか、現在でもAXIORYとBitWalletとの提携は復活していない。
いずれにせよ、2017年・2019年の出金トラブルはどちらかというとAXIORYと銀行との問題であり、AXIORYが意図的に出金拒否をしていたわけではないことがわかる。
当時AXIORYの送金に関するリスクヘッジへの意識が低かったというのはあるが…
以下のツイートにもあるようにAXIORYはわざわざ告知している分、ユーザに対して誠実に対応しているように思える。
今回のAxioryのことはbitwalletが告知したことが発端ですが、本来銀行の問題はユーザーには無関係で当該業者は普通告知しません。
だからAxioryも12月の時点で告知しなかったと思われますが、以前にUSDができなくなったことを告知しているのでAxioryはどちらかという誠実なほうだと思いますよ。— ヨネダ メガネ(海外FX) (@fxsearch1) February 12, 2019
BitWalletが利用できないのは確かに不便ではあるが、AXIORYは新たに国内の送金業者とも提携し、日本国内の銀行送金での入出金に対応したので、影響はそこまで大きくないと思われる。
まとめ
AXIORYの強み
- スプレッドは業界1,2を争う狭さ
- 99.99%の高い約定力でストレスなくトレードできる
- 「cTrader」利用可でスキャルピングと相性◎
- NDD方式採用でトレードの透明性◎
- ストップレベル0で細かい注文
- 最大レバレッジ400倍(残高1000万円まで)
- ゼロカットありで借金リスクなし
- ロスカット水準20%
- 国内銀行送金対応で送金コストがかからない
- 顧客資金は信託保全で安全性◎
- サポートは完全日本語対応、丁寧さも◎
AXIORYの弱み
- 常設のボーナスなし
- ライセンスの信頼性は低い
- 2万円未満の入出金は手数料がかかる
- BitWallet未対応
AXIORYは派手な「ボーナス」や「レバレッジ」は提供していないが、高スペックなトレード環境が用意されている。
ライセンスの信頼性はお世辞にも高いとはいえないが、それを補うかのように「信託保全」や「監査機構」など信頼性に関しての情報は公式サイトであますことなく公開している。
過去に騒動も起こしたことはあるが、アキシオリー側に問題があったというわけではく、総合的に見てトレーダーに対して非常に誠意をもった業者であると感じた。
初心者~上級者まで、ぜひオススメしたい海外FX業者の1つといえるだろう。